令和6年 年頭所感
一般社団法人東京都LPガススタンド協会
会 長 山 田 能 成
あけましておめでとうございます。
さて、猛威を振るっていた新型コロナも令和5年5月8日をもって感染法上の分類が、季節性インフルエンザと同類の「5類」に引き下げられました。その影響もあって政府は、令和5年度の経済見通しを実質15%程度、名目21%程度の民需主導の成長が見込まれると発表しております。
私どもの業界の状況は、政府の経済見通しとは異なり、未だ景気回復の兆しが見えてきておりません。LPG車の台数は減少が止まらず、令和5年8月末現在全国で169,948台と17万台を割ってしまいました。オートガスの販売量も日本LPガス協会が発表している元売りから販売業者への令和5年度上期の販売量が、178,884トンと前年度同期の販売量と比べて▲9,892トン(▲5.2%)減っております。
一方LPG車の総台数の減少傾向が続いているにも関わらず、燃費の良いJAPANTAXIの台数は増え続けており、令和5年9月末現在全国で34,758台、東京で19,250台となっており、令和5年3月末現在の東京のタクシー台数39,990台の約48%まで増えてきております。
このような状況下でLPガススタンドの経営は販売量が伸び悩み、大変に厳しく、経営改善が喫緊の課題となっております。
経営改善策の一つとして補助金が上げられますが、令和6年度の予算案にLPガス地域防災対応体制整備支援事業費用約1.4億円が計上されており、その中にはオートガススタンドにおける設備の改善費用を含むとされております。しかしながら、計上額があまりに少なく、今後全国LPガス協会を通じて国に対し、社会インフラとしてのLPガススタンドの維持運営が継続できるように補助金の増額を要請したいと思っております。
最後に、皆様方に当協会の目的でありますLPガススタンドに関わる自主的な保安体制の確立等を通じて、安全の確保をお願いし、本年が皆様にとりまして良い年になりますよう祈念致し、私の年頭の挨拶とさせて頂きます。